【今すぐできる】賢く文章をよむ方法

「本」を読む

【大前提】「つながり」を意識する。

以前のブログで、論理と言葉の重要性を書きました。

なぜ「言葉」と「論理」を習得することが必要なのか


今回は、論理に注目して、賢く文章を読もう、というセミナーです。

 

あ、セミナーって書きましたけど、そんな固くならずにリラックスして読んでくだされば!!

冒頭に書いたように、「つながり」が大事です。

論理とは、言葉のつなぎ方の規則であり、そのつなぎ方に沿って読んでいけば自然に論理的に読むことができます。自分勝手に読むことを防げるため、賢く読めることになります。

言葉というのは意味がたくさんあります。たとえば、「一方」という言葉には、このように4つもの意味があります。

https://kotobank.jp/word/%E4%B8%80%E6%96%B9-434654

でも、まさか一つの文でその意味すべてを含んでいるわけではありません。

たとえば、「一方通行」と言うとき、このとき使われる「一方」は先ほど述べた意味すべてを含んでいるでしょうか?

言葉には意味がたくさん含まれていますが、「つながり」によって単語がはさまれることで、一つの意味に決まるのです。

「一方」だけだと意味が不定ですが、「一方通行」と、言葉がつながることによって意味が確定するのです。

 

1文におけるつながり

さて、まず、1文におけるつながりについて。

1文において骨となるのは「主語-述語」の関係です。あとの1文における言葉は、飾りのようなものです。

例文で考えましょう。

例文: 地下鉄に乗ると、私はドア横に設置してあるヒマワリを見てほほえんだ。

そもそも、地下鉄車両にヒマワリあるなんて、そんなことある・・・?

というツッコミはさておき、主語と述語を抜き出してみましょう。

主語→私は
述語→見た

そう、この文章で言いたいことは「私は見た」なのです。

家政婦は見たって言葉あるじゃないですか。あれって、「何を見たのか」は知りませんけど、とりあえずなにか見たんだな、ということは、意味として通じます。

で、「私は見た」にしろ「家政婦は見た」にしろ、これだけだと情報が足りないので肉付けしていくわけです。

さっきの例ですと、「私はヒマワリを見た」ですね。「じゃあどこで?」となると、「私は地下鉄でヒマワリを見た」となります。さらには、「どんな私なの?」と聞けば、「アメリカンドッグを食べていた私は地下鉄でヒマワリを見た」となります。(先ほどの例文とは違う文ですが)

このように、1文を、主語と述語のつながりを要点とし、あとの言葉はその骨組みに肉付け、つまり主語と述語に関する説明というふうに見ることができます。

こうして見ていくと、文章をスッキリと見ていくことができます。

 

複数の文の間における「つながり」

次に、複数の文の間における「つながり」について。

これは、接続詞の出番です。この接続詞を手がかりにして文章を読んでいけば、誤読を防ぐことができます。

接続詞とは、道標みたいなもので、この方向にはなにがあるのか指し示すのです。

例を見ていきます。

花子ちゃんは一生懸命に勉強をし、テストに挑んだ。【しかし】、_____

さあ、空所には何が当てはまるでしょうか?

もちろん、ピッタリと筆者の言いたいことは当てることはできないでしょう。

ですが、なんとなくの予想はつきますね。「テストはできなかった」というような、期待とは反対の意味の文が入りますね。

じゃあ、個々の接続詞がなにを言い表すのかわかっていれば文章は読みやすくなるじゃん。

そう思ったあなたは大正解です。ということで、このブログでも接続詞について解説していきたいな、といったところです。

あと、複数の文の間における「つながり」で欠かせないのが指示語です。

例文を出します。

エリちゃんが道に落ちていた某コーラの空き缶を拾った。私は【それ】を見ていた。

このような2文があったとき、【それ】というのは「空き缶」ですね。

指示語を意識することで、文章の意味をとりやすくなるのです。

 

段落間の「つながり」

最後に、段落間の「つながり」について。

 

3つの型があります。

  1. イコールの関係
  2. 対立・対比の関係
  3. 因果関係

 

順に見ていきます。

イコールの関係

最初に図式を書きます。

 

A=A’=A”

A : 筆者の主張
A’ : 具体例/エピソード(経験)/引用
A” : 比喩

 

比喩は厳密にはイコールではない。が、言おうとしていることの本質が同じという点で、イコールで結ばれている。

ということで、具体例を。(これもA=A’ですね。)

【A=A'(具体例)】
(A:筆者の主張)調味料は、料理の影の主役である。
(A’:具体例)たとえば、ラーメンにコショウをかける。また、コショウをかける前には、ラーメンには油や塩がふくまれており、これらの調味料が味を引き出す。調味料は、料理の影の主役といってもいいだろう。

 

【A=A’(エピソード)】
(A:筆者の主張)ぼくはおもちゃがほしいの!
(A:エピソード)だってだって、おもちゃがなかったら、なかまはずれにされちゃうんだもん!この前だって、けんとくんが、ぬいぐるみがなかったからって、おままごとのなかまにいれてもらえなかったんだよ!

 

【A=A’(引用)】

(A:筆者の主張)「私は犬である。」と言っても問題ないだろう。
(A”:引用)夏目漱石の作品で「吾輩は猫である」とある。まさに、全人類が動物とみなせる時代なのである。

 

【A=A”(比喩)】
(A:筆者の主張)彼氏がアタシの手をにぎった。
(A’’:比喩)ちょうど、ココアがぬるくなったような温度だ。

 

いずれの場合も、筆者の主張だけがあるよりも、A’やA”があるほうが分かりやすいとよね。そう、筆者は読者を納得させようとして、言い換えたり具体的な例やエピソード・引用を持ってくる。

だからじつは、文章をすべて同じ頭の使い方で読む必要はなく、筆者の主張がつかめたら、あとはその確認という意識で読んでいけばいいのである。

 

対立・対比関係

(A:筆者の主張)花はキレイだ。その一瞬限りでしか命はなく、その時の短さがキレイを引き立てる。
(B:対比・対立関係)ティッシュボックスは何も私に感じさせない。無限に存在する、もはやどうでもいい。

 

と、筆者の主張が浮き立つ。
でも、さっきと同じように、筆者の主張が分かればそれでいい。Bは飛ばし読みいこう。

 

因果関係

(A:筆者の主張)明日は晴れる
(B:筆者の主張)だから、遠足に行こう!

いずれも筆者の主張となる。このように、接続詞で結ばれることで、因果関係を示す。

 

まとめ

  • 「つながり」を意識して読む
  • 1文のつながりは、主語と述語が骨となり、その他の言葉は肉付けであることに注目
  • 複数文のつながりは、接続詞と指示語に注目
  • 段落間のつながりは、イコールの関係 / 対比・対立の関係 /因果関係 に注目

 

参考文献




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